心の底から魂を揺さぶられたアニメ

新世紀エヴァンゲリオンがそれです。初めて見たのは中学2年生の頃、リアルタイムで見ていたため、主人公の碇シンジと同じくらいの年齢だったと思います。まず衝撃を受けたのが「逃げちゃだめだ」というセリフ、本当に頭をハンマーで殴られたかのようなショックでした。まさにその時の自分が置かれていた状況、どうしても逃げたくて逃げたくて仕方がない、でも自分は子供で、大人ではないから逃げ出すことは不可能という現実に打ちのめされていました。そんなときに出会ったのがエヴァでした。シンジもそのほかのキャラクターもすべて、等身大の我々と同じ感性を持った人間だと気づいたとき、逃げることをやめようと決意しました。誰でも心に闇がある、つらい過去だってある。それでも何とかして生きていかなければいけない。忘れることができなくても、その記憶と向き合って折り合いをつけて生きていかなければいけない。そう感じた時にはもう私の中で、エヴァンゲリオンというアニメはアニメの枠を超えていました。人類補完計画という、すべての人間の精神をつなげることで世界をひとつにするという目論見も、なぜかすとんと腑に落ちたことも覚えています。人間は弱い、だから誰かとつながろうとする、それならいっそ全部淘汰してひとつにしてしまえばいい。怖いとは思いませんでした。意味が分からないとも思いませんでした。なるほど、そういう風に考えることができるのかと、妙に納得していた自分がいたのです。その時から、私は諦めることを知ったような気がします。コドミン